きりたんのマイラー旅ブログ

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ラオス編

ラオス

ラオス、聞いたことはあっても、失礼かもしれないが存在感の薄い国である。それもそのはず、本州ほどの国土には、人口はたったの520万人しか居ない。

ラオス政府のホームページからの引用

ラオスってどんな国?と問われても答えに困ってしまう。アンコールワットのように壮大な遺跡があるわけでもなし、エメラルドグリーンの海が広がっているわけでもなし、タイのトムヤンクンのような名の知れ料理があるわけでもない・・・

自他共に認める、特色があるのか、ないのか、見所があるのか、ないのか、よく分からない国。ではなぜそんなところに行こうかと思い立ったか、というと、バンコクのような都会の喧騒やカオス、そういうのではないのんびりとした雰囲気を楽しめるかと思ったからだ。さらに、以前ベトナムでラオスから入ったバックパッカーから話を聞いたところによると、ラオスはすごくよかった!と言いうことだったのだ。(その人はルアンパバーンという、世界遺産にも認定された古都のことを言っていたのだが・・・)そのため、カンボジアに行ったときのようなのんびり、ゆったりした雰囲気を楽しめると思ったのだ。

バンコクからわずか1時間ほど、距離にして500~700?kmほどのところにあるラオスの首都、ヴィエンチャン。タイ航空の1日1本の定期便は、かなり満席に近い状態。ルフトハンザとのコードシェア便であるため、ドイツ人やスイス人も多い。

飛行機に乗っていて気づいたことがある。ラオス人と思しき人が多いのだが、不思議なことにその人たちが持っているのはラオスのパスポートではないのだ。アメリカ、スイス等の欧米諸国のパスポートを持っている。そして、英語も結構まともにしゃべっていたりする。ラオスは、現在社会主義の国である。その前は王政の国だった。革命が起こったときに、旧政府の時の人々が海外へ流れて行ったそうな。なかなか複雑な歴史的背景がある模様。アメリカやスイスもその移住先になった。というわけで、お里帰りのラオス人の人が多いのだろう。確かに、ラオスの一般の人は飛行機なんかには乗らずに、バンコクから鉄道やバスでヴィエンチャンまで行けるわけである。あえて飛行機を使うと言うことは、それなりにリッチな人々なのだ。

米ドルが使用可能
現地通過はキープ
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東南アジアの寺院は似たり寄ったり(失礼)
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フランス植民地時代の影響もいたるところにある
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フリーマーケットもやっている
欧米人観光客もチラホラ
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ヴィエンチャンの都市は、非常にこじんまりしていて歩いても知れている。ヴィエンチャンに3泊もする計画を立てていたのだが、もうはやくもバンコクに戻りたくなった。なんとも暇な国なのだ。しかし、飛行機は全て満席らしい。残念だが、当初の予定通りのんびりゆっくりすることになった。

街を歩いていると、日本人で汚い格好のバックパッカーに声を掛けられた。今回の旅で始めて声を掛けられたので、いろいろと飯を食いながら話をした。屋台で飯を食いつつ色々と話をしていたのだが、幾らのところに泊まっているの?という質問になり20ドルと答えると、目を丸くして恐ろしく驚いていた。その人は5週間掛けて色々と放浪していたそうな。自分も昔はそうだった。しかし、今回は期間が短いのと、ちょっとくらい高いホテルに泊まっても、それ以上に疲れが取れれば価値があると思ったのだ。昔は1ドル2ドルをケチっていたが、やっぱり歳かなぁ・・・
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詳細不明の塔。草が生えているところを見ると、年代を感じさせられる。
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市場の中では、ルイヴィトンの偽物などが公然と売られている
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通貨の信用度が低いこともあってか!?金がよく売られている
お金(カネ)は金(ゴールド)で持つ主義?
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ちょっと贅沢に、ベトナム料理店でお食事をしてみた。春巻きを葉っぱと香草、米で作った麺(そうめんみたいなもの)をはさんで、魚醤をつけていただく。香草が聞いていて、おいしい。その割には安く、200円ほど。ベトナムはフランスの植民地だったこともあり、フランスのクレームブリュレも頂いた。これまた美味。

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これはフランス料理のレストランでのランチ。すごくゴージャスに見えるが、ランチセットで7ドルほど。水、スープ、バゲット、メインディッシュ、食後のホットドリンクとシャーベットまで付いてこのお値段なら安いんじゃないだろうか。

ラオスもベトナム同様フランスの植民地だったこともあり、フランスの文化が色濃く残っている。たとえば、フランスパンに挟んだサンドイッチが露天で売っていたり、フランス人の観光客も非常に多い。

この店はフランス人が経営しているのだが、私のような若造のカジュアルな格好をした人間には、つめたかったように思う。フランス人が注文を聞きにきたのだが、二言三言英語で言っただけで去っていった。一方で、周りに居たフランス人には親しげに話しにいっていた。フランス人って、フランス語に誇りを持っているので英語を話したがらないと聞いたが、それ以上に何か排他的な感じがした。そして、少し肩が凝った。味はうまかった、だが、もう植民地でもないのにフランス人というのは大きな顔をして暮らしているんだなぁと思ってしまった。しかも、レストランでお皿を持ってくるのはラオス人で、お会計だけは絶対にそのフランス人がする。現地人を信用していないのか、なんなのか、よくわからないが、なんとなく白人の方が上なんだぞという暗黙のルールのような気がして少々複雑な気がした。そして、ラオスではなくフランスの料理を食べに来て欧米諸国の一員であるかのよに思っていた自分が少しばかり恥ずかしいと思った。しかしながら、観光収入はラオス人にとっても大きく、ラオス人も観光に外貨を依存しているというのは事実である。
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旧宗主国、フランスの凱旋門を真似て作った凱旋門
プチプチプチパリといった感じか
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天井は少々汚れているが、アプサラ(天女)が舞っている
上はおみやげ物屋ばっかり
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あまりにも暇だったので、金ぴかのお寺まで2~30分ほど歩いてみた
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ラオスの空港は日本のODA援助があるようです
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要人?もしくは役人?が警官とともにハイヤーでにぎやかにやってまいりました
それを尻目に、小さな空港からバンコクへ
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