きりたんのマイラー旅ブログ

旅行記などの記事を中心に、マイレージ、ホテル、ラウンジ情報など

魅惑の国 ブルネイダルサラーム

タイ・ブルネイ・ラオス 3か国周遊記

この旅は、スターアライアンスを利用して 
伊丹⇒成田⇒バンコク⇒ブルネイ⇒ラオス⇒チェンマイ⇒成田⇒伊丹
という行程で旅行する

成田行きはポケモンジェット
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やっぱりClub ANAのシートは良いですね
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まずはバンコク泊
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屋台がタイらしい
焼き鳥を食べるが、うまい!
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ブルネイ豆知識

地図帳などで眺めたことはあり聞いたことはあっても、ほとんど知らないという感じの国だった
あの、天下の「地球の歩き方」を見てもブルネイというバージョンは存在せず、マレーシアの中に小さく数ページをさいてブルネイがある程度。この未知の国に昔から一度行ってみたいと思っていた。

ブルネイ(ブルナイと発音するほうが本来)は、石油王の所有するボルネオ島の北に位置する小さな国である。国民は、スルタン=王様の臣民であり、言論の自由もなければ国会も開かれないという恐ろしい国。金正日のような独裁者と思いきや、そんなことはない、彼はイスラムの敬虔な信者で、慈悲深い。オイルマネーの力である。その財力といったら、ビルゲイツに次ぐと言われている。以前は世界一だったそうな。それもそのはず、モスクや王宮には純金がふんだんに使われていて、目もくらむほどの輝きである。

バンコクからブルネイ入り


バンコクから、タイ航空の定期便が2日おきに出ているが、乗っている乗客は比較的少ない。ショールをかぶった女性の乗客を見ると、イスラムの国だなぁと実感する。ドアクローズ後、非常口付近へ移動する。3席占有であるだが、たった3時間のフライト。初めて乗ったB737だったが、シートピッチが広そうで、けっこう快適。
飛行機がブルネイに近づくと、ジャングルの中に忽然と金ぴかのモスクやビルが現れる。上空からも、おぉー来たぞーという気分になる。さっそく税関へ向かうが、入国カードにはマレーシアやシンガポールと同様で、麻薬を運んだものには死刑と書かれている。さらに、イスラエルのパスポートを持つ者と、イスラエルの入国スタンプがある者は入国を拒否するとも申し添えられていた。イスラム圏では、イスラエルと対立する構図が出来上がっている。ブルネイに限らず、イスラム圏の国々ではイスラエル排除する動きが多いようだ。そのため、イスラエルに入国してもパスポートにはハンコを押さないで、別紙にしてくれるそうな。

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ブルネイの紙幣は、ニュージーランドやオーストラリア同様ポリマー紙幣で紙ではない素材でできていて部分的に透ける。さすが原油が豊富な国!?100ドル札を見ても分かるが(机の色がお札の色と似ているため分かりにくいが・・・)左のほうは透けてテーブルが見えている。肖像画は、この国のスルタン。

ちなみに、ブルネイの紙幣はシンガポールドルと完全固定リンク。1シンガポールドル=1ブルネイドルであり、シンガポール&ブルネイ間に限っては両者とも両替なしにお金を使うことができる。お釣りも、この2国間に限っては混ぜ混ぜで戻ってくる。それから、オイルマネーで潤っているからか!?世界で現在実際に使用されている最高額紙幣がシンガポールとブルネイに存在するそうな。その額面は共に$10000!!1枚の紙幣で70~80万円!これを2~3枚持って行けば車が買えてしまうさっすが石油王の国!と思うが、もちろんこれは銀行間で輸送費用を浮かすなどの役目を果たしているのだろう。
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独立記念日が2月20日?くらいで、ちょうどそのお祭りのために化粧しなおしているブルネイの市内。国旗がたくさん見られるのも、その記念日のため
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街の中心にあるモスク。時間になると、コーランが流れ町中に響き渡る
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バンダルスリブガワン(BSB)は狭い街(町)である。この国の首都なのだが、市街地は徒歩30分~1時間程で周れてしまう程度。ショッピングモール(デパート)の入ったヤヤサンセンター。94年?にできたもので、ケンタッキーやスーパー、デパートにはおもちゃ売り場やジーパンといったものもそろっている。また、イスラム教の国であるため女性の装いはマレーシア同様にショールをかぶっている。布をまとった衣装も売っている。ブルネイ放送ではNAZUMIという服の生地のお店についての宣伝を頻繁に見た。(これほど頻繁にCMをやっていると、なんとなくスルタン関係の利権の匂いがぷんぷんしてしまう)

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ヤヤサンの中。吹き抜けなどもある
ネットカフェや美容院、書店などなど庶民的なショッピングセンター
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街のいたるところにはスルタン(王様)関係のものが飾られる
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ヤヤサンのレストランで飯を食う。マレー料理定番のナシゴレン。ブルネイでは、どこで飯を食ってもせいぜい5ドル。ホテルが100ドル以下でないことを考えると、シンガポールと同じくらいか若干安いくらいかな。ちなみに、シンガポールドルとブルネイドルは固定リンクなので、ブルネイドルをシンガポールで使うこともできるし、その逆もできる。お釣りなどにもシンガポールのコインが混ざっていたり、シンガポールドルの紙幣が混ざっていたりということも普通にある。ただ、国営のお店や郵便局、自動販売機などでは受け付けてくれないが。
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夕方からライトアップされたモスク。なかなか美しい
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これ、カレーなのだが実はホテルでの朝食。10種類以上のメニューから朝ごはんを選べた。ブルネイ料理というものは、存在しないようで、基本マレー料理である。実はブルネイ国民というのは、マレー人。文化的にも共通で、マレー料理を食べているようだ。
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王様と后(第一夫人)の肖像画。イスラムの国なだけあって第二夫人 もいたのだが、第二夫人とは離婚済みだそうな。ガイドいわく、ブルネイでもイスラムの教えで4人まで!?妻をもてるらしい・・・しかし、ものすごく非一般的とは言っていたが。それにしても、イスラムの国では女性は暮らしにくいだろうなぁと思った。

スルタンってどんな人?


スルタン、実は身近な存在らしい。自分で自分の車を運転して街中にいつでも好きなときに好きなだけ外を出歩くことがあるそうな。なんかパトカーが多いな~と思ったら、スルタンが来ているということらしい。運がよければ、見ることもできるそうな。そのため、警備員や公務員は下手なことはできないし、自動車の運転も気を使わないといけないそう。ガイドは、"He is the boss of this country"「彼はこの国のボスだからね!」と言っていた。やりたい放題。そういえば、この国で使われている言語はマレー語なのだが、イスラムの国であるためお店の屋号は必ずアラビア語での表記が書かれている。教育も医療も無料で、さらに旧イギリス植民地と言うこともあり英語はどこでも通じる。

ブルネイ放送という国営放送があるが、この放送番組はスルタンに始まり、スルタンに終わる。一ケーブルテレビ局ほどの視聴者しか居ない割には、まともなニュース番組を流しており、マレー語と英語での放送がある。このスルタン、英語での呼び方は英国式に "His Majesty" 「陛下」である。今日、閣下はシンガポールを訪れ財務相と会談をされましたとか、ヘリコプターで地方を視察されました、などというニュースがひっきりなし。そのスルタン、突然現れるらしいのだ。これまた厄介だなぁだが平和な国である。
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バスもなく、街を回るのもつまらないのでツアーに参加してみた。ツアーに参加した客は、一人のみ・・・運転手とマイクロバスを貸しきり状態だと言われる。ガイドは以前ロイヤルブルネイ航空で働いていた人で、自分で旅行者を立ち上げた人。ツアー代金は1日ツアーで8千円ほど・・・高いが仕方ない。
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ブルネイ一のモスク。このモスクはスルタンがポケットマネーでポーンと出して作ったもので、一般大衆(ムスリム)に公開されている。誰でも入れるが、女性は本殿でお祈りをすることはできないそうな。イスラム教徒は毎週金曜になると、モスクに集まり全員でめっかに向かいお祈りをする。このモスクもメッカに向かった位置を上に造ってあるそうな。

黒い石はイタリアから輸入したもので、大理石もどっかから輸入したもの。
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正面から見たモスク。すごいキレイ。もちろん、メッカに向かって造られている。写真に向かって奥がメッカ方面

内部の礼拝堂を見せてもらったが、99.99%の純金がいたるところに使われており、その総額は計り知れないほどの金額

ちなみに、金曜日になると下足箱には数千足の靴がしまわれ、ブルネイ中の男性がいずれかのモスクに集ってお祈りをするらしい。

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スルタンが即位のときに使った御車。1回のためだけに、またまた金がふんだんに使われている豪華なもの。オープンカーなのに、冷房が付いているというのがおもしろい。ここも残念ながら写真撮影ができるのはこのホールのみで他は一切不可で残念。玉座のレプリカも見せてもらったが、そこも本物の金がふんだんに使われていて、非常にまぶしい。警備員も居た。少し削ってもらおうかと思ったくらい。
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カンポンアイルと呼ばれる水上集落。どんだけリッチになっても、昔から受け継いでいる伝統を大切にしている人も居る。それが、この水上集落に住む人々であり、スルタンもそれを尊重している。ボートで陸から5分程度でカンポンアイルに到着。
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水上集落の上にもモスクもある。学校もある
渡り橋で家がつながっている
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ボートの運転手の家。水上集落の中にある一つの家なのだが、観光客向けに開放されている見世物的な家
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お茶とお菓子でもてなされたが、左側の黄色いのはカスタード。右側の緑のは、日本で言うところのちまき。味も米で作られていて、まさにちまきそのもの。素朴な味で、おいしかった
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晩ごはんもまたヤヤサンで。ナシゴレンスペシャル。ナシゴレンスペシャルと、ストロベリーアイスを注文したのだが、なんと、まずスープとアイスクリームを同時に持ってきた・・・普通に考えて、アイスは食後だろう・・・ 自分の中での常識が常識ではないこともあるんだとある意味で感心してしまった。味はもちろんうまかった
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魅惑の国、ブルネイはこれで終わり
イスラム圏の不思議な雰囲気を味わった