きりたんのマイラー旅ブログ

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2017ギリシャ旅行【4】〜アテネ着・レンタカーでアクロポリスへ、最悪なお土産付き〜

アテネ空港到着

アテネの空港は非常にこじんまりとしています。以前に来た時は、かなり入国手続きに時間を取られましたが、今回はビジネスクラスで真っ先に出られたということもあってか、イミグレーションもガラガラでした。

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例のごとく、パスポートはあまりしっかり見られず、ポンポンとスタンプを押して完了です。EUも、もうじきアメリカのようにパスポート情報を事前に電子申請しなければならなくなるようです。

 

レンタカー

今回は3泊4日借りて約1.5万円というお値段、そんなに高くはありません。

Expediaのレンタカーから、Alamoというところでカローラを借りるはずだったのですが、ここで嬉しい誤算がありました。

 

出国ゲートを出てすぐ、レンタカーのカウンターがあります。ここで国際免許証、日本の免許証などを渡すと、カウンターで

 

「ここと、ここに傷があります。もしそれ以上に傷があったり、何か気づいたことがあれば近くの係員に伝えてね!キーはこれね、車は、外に出て右にずっと進んだところに、Enterpriseっていう会社が取りまとめてるレンタルブースがあるから、そこでピックアップして勝手に乗って行ってね〜」 

 

日本だと、もっと丁寧に教えてくれるのですが、海外だとこうもあっけなく借りられるのですね。

燃料残量

ちなみに、日本だと満タンで借りて満タンで返すというのが原則だと思うのですが、こちらでは借りた時4分の1ほど燃料が入っているだけでした。返すときも、特に残量は関係ないようです。空っぽで借りて、空っぽで返せば良い、借りた時に燃料が残ってたら前の人が残してくれた燃料だからラッキーだね、という感じなのでしょう。空港の出口を出てから、ひたすら右側に進んでいくと、駐車場の終端かなといったところにHertzレンタカーの昇が見えてきました。

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BMW2シリーズでした

カローラを借りたはずだったのですが、嬉しい誤算とはこのことです。日本車の方が操作なども慣れてるし良いかなと思ったのですが、BMWも以前乗っていて乗り慣れているので全然OKです。f:id:kiritanpotan:20180111225320j:plain

洗車もされていて、割と綺麗なコンディションなのですが、よーく見ると傷があったりします。

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排気量は1500ccのオートマチック、ディーゼル車です。気づきました?216d、というわけで、dはディーゼルのdです。ヨーロッパでは、まだマニュアル車、そしてディーゼルが主流のため、オートマチックでと指定しないとマニュアルになってしまいます。

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メーターは260kmまで刻まれています。

この車、後で気づいたのですがオートクルーズ機能がついていました。自動ブレーキ機能はないのですが、ハンドルの左側に上下ボタンがあって、これで指定速度を設定可能な仕様です。モニターはナビではなく、様々な車体コントロール機能を表示するためだけのものです。バックモニターはなくて、障害物を検知してピーピー音を鳴らすだけのものです。バックモニターは欲しいですね・・・

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アテネ市内へ

両親が先にアテネで観光をしていたため、パルテノン神殿のあたりで待ち合わせることにしました。アテネでは、路上駐車が当たり前の様子でしたので、新アクロポリス博物館のあるプラカ地区で、路上の空いている場所に車を停めることにしました。後ろにデッカいBMW7シリーズも停まってることだし!

これが、後に悪夢になるとは思いもせずに・・・

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ちなみに、google mapって凄いんですね!今回の旅行でも大活躍してくれました。カーナビがついていなかったので、カーナビ代りにも使えたし、最高に便利でした。やはりSIMカードは事前調達がベストですね。 ただ、メーターの前にiPhoneをおいたのですが、傾斜があり加速のたびにパタン、パタンと前に倒れてきたので、固定具など持参するのがベターです。

www.kiritan-travel.com

こんな感じで、駐車場所を覚えてくれているんです。これは助かります。

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アクロポリスの丘

以前行ったこともあるので、パルテノン神殿訪問は今回は両親だけに見てもらい私はパスしました。その後合流ということで、ブラブラと散歩します。

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ギリシャ正教会

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イロド・アティコス音楽堂

こちら、観客席側がパルテノン神殿のある方向(丘の方角)になります。

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なぜ観客席がパルテノン神殿を背にしているのか?

それは、音楽堂だからです。神様に捧げる音楽を奏でる場所なので、音楽堂はパルテノン神殿の方に向いているとのことでした。どこからの情報かというと、その後話しかけられたアテネ在住40年の日本人の人からです。

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アテネ在住40年の日本人のおばさまに聞いた話

ブラブラ歩いていると、おばさまに話しかけられました。

 

「ここの音楽堂は、街の方ではなくてパルテノン神殿の方を向いているんですよ。理由は、神様に捧げるためで、観客はあくまでもそれを見物させてもらっているということなんです。」

 

「なるほど〜!詳しいですね、ガイドの人なんですか?」

 

「いえいえ、私はもうここに40年暮らしてるんです。アテネって良い場所でしょ〜。私はこのパルテノン神殿のあたりが大好きで、毎日のように散歩してます。日本では、ギリシャっていうと経済破綻のことばっかりのイメージしかないけど、こっちの人たちは割と幸せに暮らしてるんですよ。月給だって、10万円以上もらってる人なんてほとんどいない、それでもみんな幸せに暮らせてるの。」

 

「え〜!そうなんですか・・・」

 

「スピリチュアルなこと信じますか?今この時期に、ここに来れたのはラッキーでしたね。1月5日ごろまで(確か)パルテノン神殿から神様のいる方に向かって道が通じていて、何か願い事をするとそれが届くんですよ。旅行楽しんでくださいね。」

 なかなか面白いお話を聞けました。確かに、この国は果物も豊富で、公園でも普通にたくさん実ったオレンジが普通に取られることもなく落ちていたり、日差しも強くて冬でも暖かくて良い場所でした。

パルテノン神殿

見てください、この抜けるような青空。真冬ですが、日本のように風もなくて、ダウンジャケットを着て歩いていると少し汗ばむほど。

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アレオパゴス

アクロポリスの入り口より低い場所にある、アレオパゴスという名の丘です。硬い岩盤でできているので、丘の上には草木も生えていません。雨の日はかなり滑るので、要注意です。丘の岩盤自体も、人がいっぱい歩くのでツルツルになっています。

ちなみに、ここで座禅を組んで瞑想している変な欧米人がいました。

 

落書きは、ここはまだましですが、アテネ市街地はこんな落書きだらけで退廃した感じでした。ヨーロッパって、本当に落書きだらけですよね・・・これが貧困層の人たちの唯一の自己顕示の方法なのでしょうか。

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丘からはパルテノン神殿と、市内の北西側も一望できます。

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アテネのみならず、ギリシャってこういった岩盤の痩せた土地が多いような印象です。あまり起伏もなく、平らです。

 

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良い雰囲気です、心地よい太陽と素晴らしい景色で心が洗われます。

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猫の天国

ここにもいました、にゃんこさんだらけです。ギリシャって、この後いく島も含めて猫が本当に多いんです。おそらく、冬場でも野良で過ごしてもそこまで寒くないという理由かなと思いますが、猫も幸せそうに暮らしています。

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古代アゴラ

こちら、入場料が必要ですが、中にまで入る必要もないかなといったところです。

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新アクロポリス博物館

こちら、再びやって来ました。

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この博物館は、鉄筋の立派な建物ですが、遺跡の上に建っています。

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ちょうどお正月ということもあってか(こちらでは引き続きクリスマスムードですが)、博物館の中で演奏会をしていました。なかなか良かったです。

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パルテノン神殿の上部にあったとされるレリーフです。ゼウス、アテネから始まりネプチューンなど有名なオリンポスの十二神のレリーフが美しい。

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カフェで休憩

アクロポリス博物館の中にあるカフェで休憩です。お値段は、普通で高くありません。

こちら、フラッペと呼ばれるネスカフェをシェイクしまくったドリンクで、ギリシャの人たちはこれをよく飲むそうです。普通のインスタントコーヒーの味ですが、シェイクされているので、まるでカプチーノのようなきめ細かな泡がいっぱいです。

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エレクティオン

こちら、一番の見所です。吹き抜けの3階か4階部分に展示されている、エレクティオンの実物、六体の少女像は借りアティードと呼ばれているそうです。

なお、実際のパルテノン神殿にあるものは、レプリカで、こちらが実物とのこと。

ちなみに、5体しかないということにお気づきだと思いますが、最も保存状態の良かった1体は大英博物館にあるとのことです。さすが、世界中から強奪して行った大英帝国。

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英智の象徴、ふくろう像。古代のドラクマ銀貨にも描かれていますが、ギリシャ発行の1ユーロコインにも描かれています。

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さて、ホテルに戻りましょうということで、レンタカーを停めた場所に戻って来たところ・・・

ありがたいおふだ、ちょうだいしました・・・

赤い切符がワイパーにご丁寧に挟んでありました。この瞬間、何が起こったのかはだいたい察しがついたのですが・・・ギリシャ語なので全く読むことができません。

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四角で囲まれた場所に、80と書いてあります。というわけで、80ユーロの駐車違反切符だということは想像がつくのですが、この後ホテルに到着時に聞いたところ、やはりそのようでした。

この赤色の切符の正体は・・・

  • 80ユーロの駐車違反の反則金切符
  • 支払いは郵便局か警察署のみで可能
  • 交付日から10日以内に納付すると半額に減額される

ということでした。郵便局は公務員により運営されているとのことで、窓口の空いている時間は16時ごろまでだったり、土日祝日は休日だったりでのちに納付する場所を探すのが大変でした・・・

なんだか一気に楽しい気分が吹っ飛んで行った感じですが、仕方がないですね。BMW
にアップグレードされた嬉しい誤算と、この最悪なお土産、プラスマイナスゼロということで納得するとしましょう。旅行者の皆様も、十分ご注意をば。この後ホテルに向かいました。