航空会社の場合、通称FFP(Frequent Flyer Program)でマイレージのサービスを提供して、多頻度利用客である上級会員にステータスを付与するなど優遇して顧客を囲い込んでいますよね。そして、言わずと知れた※3つのアライアンスのどこかに属して利便性を高めたりしています。※ Star Alliance / OneWorld / Skyteam
ホテルの場合にも、通称FSP(Frequent Stayer Program)や、 FGP(Frequent Guest Program)というサービスが存在します。年間の宿泊数などに応じて、会員ランクがアップしていくという仕組みです。ランクアップすると、上級会員になり様々なベネフィットがあります。
- 主なFSPの3大プログラム
- その他のFSPホテルプログラム
- ホテル上級会員になる主なメリット
- ホテルラウンジ
- お金(年会費)で解決できるホテル上級会員資格
- SPG アメリカン・エキスプレスカードでSPGゴールド会員資格付与
- まとめ
主なFSPの3大プログラム
- Hilton Honors (旧Hilton H Honorsより名称変更)
CONRAD
Hilton
DoubleTree by Hilton が有名ですね。
- Hyatt Gold Passport
PARK HYATT
GRAND HYATT
HYATT REGENCY など、HYATTを冠するホテル。
- Marriott Rewards/SPG(※合併しました)
- Marriott REWARDS
The Ritz Carlton
JW Marriott
Courtyard Marriott
Renaissance などなど。
- SPG
St.Regis
W
Westin
Sheraton などなど。
※2015年に、SPGが経営的に行き詰まり、買収先を探し始めます。始めは、中国のホテルグループが買収しようと交渉が始まりましたが、アメリカ政府の難色により結局はMarriottがSPGを買収するということで2016年に決着しました。
2018年に最終的に統合(新プログラム設立)されるとアナウンスされていますが、2017年現在は過渡期にあり、会員資格(上級資格)を相互的にリンクするという、ステータスマッチを行なっています。つまり、SPGの上級資格とMarriottの上級資格は新プログラムが導入されるまでの間は共通で使えるということです。
その他のFSPホテルプログラム
-
IHG Reward Club/Intercontinental
-
Accor hotels
などなど、他にもマイナーものを含めて多数ありますが今回は割愛。
ホテル上級会員になる主なメリット
- クラブラウンジが利用できる
- 部屋のアップグレード
- アーリーチェックイン・レイトチェックアウト
これ以外にも、各ホテルグループ毎に様々なメリットがありますが、その中でも私が一番嬉しいサービスは、クラブラウンジの利用です。この一点に注目して、どうすればそのベネフィットが受けられるのかを解説したいと思います。なお、他の特典は一切割愛して、ラウンジが利用できるというところだけに着目して、比較的利用しやすいホテルの多い3大ホテルプログラムに限って調べてみました。
ホテルラウンジ
InterContinental Singapore lounge
イギリスのコロニアルな雰囲気があり、メニューもスコーンや紅茶など、イギリスのアフタヌーンティー的な印象。
Sheraton Grand Macao lounge
ここは、かなり広くて、カクテルアワーは、飲み物とおつまみレベルじゃなくて本格的な食事が楽しめるっていう感じです。
ラウンジ利用可能会員ランクと基準
FSP | ランク | ラウンジ |
||
Hilton Honors | Diamond | ○ | 30 |
120,000ポイント |
Gold | × | 20 |
75,000ポイント | |
Silver | × | 4 |
- | |
Blue | × | - | - | |
SPG | Platinum | ○ | 25 |
- |
Gold | × | 10 |
- | |
member | × | - | - | |
Marriott Rewards | Platinum Elite | ○ | 75 |
- |
Gold Elite | ○ | 50 |
- | |
Silver Elite | × | 10 |
- | |
Reward | × | - | ||
Hyatt Gold Passport | Diamond | ○ | 25 |
- |
Platinum | × | 5 |
- | |
Gold | × | - | - |
ご覧の通り、ラウンジの利用可否については最上級のランクでないと不可というところがほとんどです。ただし、Marriott Rewardsだけ、上から2番目のランクのGold Elite資格でもラウンジ利用が可能です。 通常、上級資格(ステータス)を手に入れるには、相当な滞在が必要です。また、SPGとMarriott Rewardsはホテルプログラムの買収で一体化しましたので、SPGのステータスはMarriott Rewardsの上級資格と自動的にリンクされます。
お金(年会費)で解決できるホテル上級会員資格
通常であれば、上の表の通り何十泊もステイしなければ達成できない上級会員資格を、一泊もせずに入手することができます。それは、申し込むだけで上級資格を付与している提携のクレジットカードを作るということです。
SPG アメリカン・エキスプレスカード
年会費 33,480円(税込)
入会特典 10,000ポイント+入会後3ヶ月以内10万円以上の利用で7,000ポイント
(以下の紹介バナーよりSPGのカードを選択して申し込むと、特典を得られます)
SPG アメリカン・エキスプレスカードでSPGゴールド会員資格付与
このカードを作る意味は、SPGのゴールド(Gold Preferred Guest)資格の入手して、間接的にMarriott Rewards ゴールド会員の上級資格をゲットすることです。カードを発行するだけで、自動的にSPGゴールド=Marriott Rewards ゴールド資格が付与されます。
SPGのホテルに滞在する場合は、SPGゴールドではラウンジが利用できませんが、Marriott Rewardsのゴールド会員に自動的にリンクされるため、Marriott系ではラウンジが使えます。
つまり、SPG アメリカン・エキスプレスカードを発行すれば、Marriott系のホテルのラウンジが利用可能となります。カード発行のみでラウンジ利用ができるようになるのは、SPG・アメリカン・エキスプレスカードと、アメリカン・エキスプレス・プラチナカード、センチュリオンカードのみです。
まとめ
ホテルでラウンジを使いたい場合、今のところSPG アメリカン・エキスプレスカードを発行して、Marriott系列のラウンジが使えるホテルに宿泊するのが最も楽でベストチョイスだと思います。ただ、2018年になれば、Marriott/SPGの新プログラムが発表されると思いますので、今後の動向に注意が必要です。